2016年11月21日

【離婚】【養育費】過去の養育費をさかのぼって請求できるか

「今まで養育費を請求しなかったんですけど,子どもが私立に行くことになってお金がなくて・・。今までの養育費をまとめてもらえませんか?」

「揉めて離婚が長引くのが嫌で養育費を決めないで離婚してしまいました。今から過去の分もらえませんか」

 

このようなことでお困りの方いらっしゃるのではないでしょうか。

 

確かに,養育費は扶養義務に基づくものですので,請求しなかったからといってその間の扶養義務がなくなるわけではない,したがって過去の分もさかのぼって請求できるはず,こんな考え方もあり得そうです。

 

しかし,裁判実務上はそのような考え方で過去の養育費をさかのぼって認めることに消極的です。

 

その理由は,

・そもそも養育費が定期的に発生するものであること

・いままで養育費請求をしなくともまがりなりにも生活できていたこと

・過去にさかのぼってずっと扶養が必要な状態にあったか判断が難しいこと

・請求される側(義務者)にとっては長期間の分を一括で請求され支払わなければならないとすれば過度な負担となること,

 

といったところが指摘されています。

ですから,養育費を確実に支払ってもらおうとすれば,放置することなく請求しておく必要があります。

多少こじれてでも,子供の将来がかかっています。ちゃんと離婚するときに取り決めておきましょう。

なお,養育費は,「定期給付債権」といって,消滅時効期間が5年ですから,

仮にさかのぼって請求が認められるとしても,過去5年分を限度とすることになるでしょう。

 


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