作成日:2018年03月25日

遺言書を残すことのメリットと遺言に関する基礎知識

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遺言書は「自分の意思を死後に伝えるための大切な手段」です。

 

「死人に口なし」と言われるように、死後は自分の家族に自分の希望を伝えることはできません。「この預金は子供に渡したい」という希望があっても、その希望を伝えることができないのです。

そこで使われる方法が「遺言書を残すこと」です。「死人に口なし」なら、法律で認められている方法で希望を書き残しておくことを考えてみませんか。しかし遺言書は、とりあえず何でも書けばいいというわけではありません。遺言書にはルールがあります。

 

 

遺言書の知っておきたい基礎知識


 

遺言書にはいくつかの種類があることをご存知ですか。遺言書の種類によって、遺言書には法律でルールが定められています。例えば自筆証書遺言というタイプの遺言書の場合、名前の頭に「自筆」という文言がついていますから、自分で書くタイプの遺言書であるということがわかります。

 

この他にも公正証書遺言などの種類があり、種類によってルールが変わってくるため、遺言書は「便箋の先頭に遺言書と書いておけば遺言書として扱われる」というわけではありません。法的な知識を所持しているか、法的な知識を持っている人(弁護士など)にチェックしてもらわないと、意外なところでルール違反をしてしまい、せっかく作った遺言書がただの紙切れになってしまう可能性があるのです。

 

遺言書は「死後に意思を伝える方法」です。ルールや内容にミスがあった場合「死人に口なし」ですから、本人に確認することはできません。だからこそ、遺言書は法律の専門家に手伝ってもらい、ミスなく作成することが重要です。

 

基礎中の基礎として

 

「遺言書にはルールがある」

「遺言書にも種類がある」

「遺言書の種類ごとのルールを守る必要がある」

 

という知識を覚えておきましょう。

「希望に適した遺言書の種類をセレクトすること」「ミスなく作成すること」によって、遺言書のメリットを引き出すことができるのです。

 

 

遺言書の基礎知識!エンディングノートとは何が違うの?


 

よく遺言書とセットで語られる死後に意思を伝える方法として「エンディングノート」があります。

皆さんはエンディングノートと遺言書の違いをご存知ですか。この最近よく耳にする「エンディングノート」と「遺言書」の違いを知っておくことも、遺言書のメリットを理解する上で大切なことなのです。

 

エンディングノートには、法的な力がありません。「自分の死後は財産のこのようにわけてください」とエンディングノートに記載しても、それはあくまで希望です。こういった特徴があるため、

エンディングノートは「死後に家族が手続きで役立てるための情報(預金口座のある金融機関の支店名や口座番号まとめなど)」「死後に葬儀などで役立てて欲しい情報(友人の住所氏名一覧など)」「死後に家族に伝えたいメッセージや希望」を記載することに活用されています。

 

「エンディングノートがあれば遺言書は必要ないのでは?」という方がいらっしゃいますが、遺言書とエンディングノートは別物です。この点はしっかりと区別をつけておきましょう。区別して使い分けることが大切です。

 

 

遺言書のメリットとは?基礎知識


 


① 遺言書のメリット1「法的な力がある」


 

 

前述したように、エンディングノートには法的な効果がありません。しかし、遺言書は法律上のルールを守ることで法的な効果が発揮されます。「希望」ではなく、「死後の希望の実現」が可能になります。

 


② 遺言書のメリット2「争続を防止する」


 

 

「死後にこんな遺産分割をしたい」と書き記しても、そこに法律上の効果がなければただの希望止まりになってしまいます。

また、法的な力がなければ「そんな希望は無視してしまいましょう」と、もともとの財産の持ち主の気持ちを無視されてしまう可能性があります。加えて、残された相続人たちが遺産分割で揉める(相続ならぬ争続を起こす)ことも考えられます。

遺言書ではっきりと遺産について指定しておくことで、親族トラブルを防ぐことができます。

 


③ 遺言書のメリット3「相続人以外にも遺産を渡すことができる」


 

 

遺言書を活用することで、相続人以外にも遺産を渡すことができます。

例えば自分の息子が相続人で孫が相続人ではないケースにおいて、遺言書を使えば孫に遺産を渡すことも可能になります。弁護士に遺産分割を相談し適切な遺言書を作成することで、自分の希望通りの相続が可能になります。

 

 

最後に


 

遺言書を残すことにはメリットがあります。エンディングノートと遺言書を比較すると、メリットがよりわかりやすくなります。

遺言書だけで自分の意思を伝えきることは難しいため、生前に家族でよく話し合っておくことが重要です。家族が困らないように、情報を残すという意味でエンディングノートの活用なども一緒に検討してみるといいでしょう。

遺言は死後に意思を伝える大切な手段です。失敗なく遺言書を残すためには、法律の専門家のアドバイスが不可欠です。せっかく遺言書をしたためても、遺言書として成立していないと大変だからです。

自分が亡くなって、有していた財産を希望に添って処分するまでが一つの人生ではないでしょうか。自分のライフプランニングという意味でも遺言書は重要な役割を果たします。わからないことがあれば弁護士に相談し、自分の人生を設計するつもりで遺言書を作成してみてはいかがでしょうか。