作成日:2018年03月30日

これってセクハラ?セクハラのボーダーラインと解決法

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セクハラとは「セクシャルハラスメント」の略で,主に性的な嫌がらせのことを指します。

 

男性から女性に対しての被害が多いセクハラですが、女性から男性に対しても行われることがあります。

 

今回はセクハラのボーダーラインはどこなのか、そしてセクハラで悩む方にはどんな解決策があるのかを解説します。

セクハラ被害は日常の中によくあるお悩みだからこそ、深めておきたい知識です。

 

 

セクハラのボーダーラインとは?


 

セクハラの難しい点は「ボーダーラインがあいまい」なところと「加害者側が無意識に行っていることがある」ところです。

 

例えば、会社の同僚の可愛らしいポーチを「自分のものにしたい」と邪なことを考えて盗んでしまった場合は、明らかに「自分で盗もうという意識」があります。しかしセクハラの場合、自分自身でセクハラをしようと考えていなくても、無意識に同僚や知人に対して行ってしまう可能性があるという特徴があります。加害者側がセクハラを指摘されて「あれはセクハラだったの?」とはじめて気づくことも少なくありません。「意識してセクハラしていない」ことがセクハラの難しさです。

また、セクハラのもう一つの難しさに、「同じ行為でもセクハラに該当する時としない時がある」「被害者側の意識も関係する」という点があります。

 

例えば、電車が揺れて隣の人の体に何度も触れてしまったとします。性的な嫌がらせがセクハラですから、場合によってはセクハラや痴漢に該当してしまう可能性があります。なぜ「場合によって」という断り書きがつくかというと、ぶつかられた側が「電車がこんなに揺れているのだから仕方がない」と特に嫌がらせと受け取らずに許した場合と、「揺れていても何度も体に触るのは性的な嫌がらせである」と感じた場合では、判断が変わってくることがあるからです。同じ行為でも、被害側がどう感じたか、そして状況によってボーダーラインが変わってくることがあるのです。

 

セクハラは肉体的な接触だけでなく、性を感じさせる言葉や会話も対象になります。例えば会社の同僚に「いい体をしているね」と何気なく話しかけたとします。この時に同僚が不快感を覚えると、話しかけた側が意識していなくてもセクハラになる可能性があります。しかし、話しかけられた側が特に気にせず「そうですか」と受け流した場合は同じ言葉でもセクハラのボーダーラインとしては難しいところです。

セクハラの境界線は非常に難しいものであると言えます。

 

「無意識でもセクハラは成立する」

「同じ言動でもセクハラになることとならないことがある」

「セクハラに該当する言動を受け止める側が不快感を覚えるかどうかでもボーダーラインが変わってくる」

 

という特徴があります。

「こういった言動は絶対にセクハラになります」と言い切れないところがあり、セクハラのボーダーラインはケースバイケースと言わざるを得ないのです。

 

 

セクハラのボーダーラインの具体例


 

具体的に次のような言動がセクハラと判断されたことがあります。こういった言動がセクハラのおおよその境界線になります。

 

・異性に対し「結婚しないの?」「恋人はいるの?」と、異性が不快感を覚えているのに尋ねる
・異性の肉体に過剰にタッチする(タッチする場所は胸や太股などであることを問わない。肩や手でもセクハラに該当する可能性あり)
・異性の前で赤裸々な性の話をする
・異性に対し性的なことを質問する
・異性をしつこくデートや飲み会に誘う
・異性の容姿について指摘する
・性的なことでからかう
・性的に羞恥を覚えるような画像を見せたり音声を聞かせたりする
・性的な内容の電話をしたりメールを送ったりする

 

これらがセクハラの具体例になります。

ただし、程度にもよりますし、相手の不快感にもよります。おおよそこれらがセクハラの代表例ではあるのですが、やはり最終的にセクハラのボーダーラインは個別状況ごとに判断されます。具体例に該当するからといって必ずセクハラになるというわけではありません。また、言動の相手方が不快感を覚えたからといって、即座にセクハラになるわけでもありません。

 

 

 

セクハラの解決策と対処方法


 

セクハラかどうかを判断し適切な対処をするためには、次のようなことに気をつけておきましょう。

 


① 録音,日記など客観的な証拠を残す


 

悩まされている相手の言動に対して証拠を残しておく方が望ましいといえます。

実際にセクハラに該当する言動であっても、証拠がなければ加害者に言い逃れされてしまう可能性があります。

どんな方法で決着をつけるかに関わらず証拠が重要になりますので、音声の録音や不快な言動の日時、詳細なメモを残しておいた方がスムーズな解決に繋がります。また、セクハラかどうかを判断しやすくなります。第三者にセクハラ被害を相談するメールやラインが残っていればそれも証拠と言えるでしょう。

 


② 弁護士に相談する


 

弁護士への相談は早めに行う方が解決までスムーズに進みます。

証拠を弁護士に見てもらうことにより、具体的に解決までどのように進めたらいいか、他にどんな証拠が必要になるかといったアドバイスを受けることができます。早期相談により「もっと早くその助言が欲しかった」と嘆く必要がなくなります。

法廷や示談で決着をつける場合も、弁護士から法的なアドバイスを受けておいた方が安心して進めることができます。

 

 

最後に


 

セクハラかどうかのボーダーラインは「個別のケース」「被害者側の不快感」「加害者の言動」「状況」などにより判断されます。具体的な事例に重なっているからといって必ずセクハラだと認められるわけではありません。

「これはセクハラだろうか?」と悩んでいる方は、早めに弁護士へとご相談ください。早めの相談で、悩みがさらに深刻化することを防ぎましょう。心も関係する問題だからこそ、早期相談、早期解決を考えたいものです。