作成日:2017年12月19日

財産分与の対象になるのはどんなもの?

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財産分与は,妻と夫が,結婚してから作ってきた財産を二人で分けることをいいます。

 

どんな物でも、どんな事情があっても、「離婚するから半分」では困ってしまいます。財産の中には「半分」できそうにない物もあります。夫婦によってそれぞれのお財布事情もあります。単純に「半分」では、赤の他人になった夫婦たちの離婚後の生活事情に関わる可能性もあります。

 

今回は、離婚につきもののお金の話の中から「財産分与」にスポットを当ててお話します。財産分与の「半分」とはどんな考え方なのでしょうか。また、財産分与の対象になる財産にはどんなものがあるのでしょうか。離婚のための基礎知識です。

 


財産分与は事情を考慮して!弁護士に相談を


 

財産分与の対象になる財産を知る前に、財産分与について考えてみることが必要です。

 

財産分与は「夫婦の財産をわける」ことなのですが、そのわけ方は「半分」というわけではありません。「それって片方を贔屓すること?」と思うかもしれませんね。そうではありません。財産分与は「半分」ありきで話を進めることよりも,夫婦それぞれの事情や財産状況、心情を考慮してわけることが大切なのです。

 

例えば、ある夫婦がいたとします。夫は毎月40万円の給与を得ていました。妻は専業主婦でした。財産分与の対象になる財産は500万円の預金のみだったとします。妻は離婚後に仕事をしようと考えていますが、現時点で就職先は決まっていません。さあ、皆さんだったら、この夫婦の財産分与についてどのように考えますか。

 

夫は離婚後も給与として毎月40万円を受け取ります。しかし、妻は暫く収入がありません。500万円を夫婦平等に250万円ずつの半分にしてしまっても、もちろん差し支えありません。妻の実家から援助が得られるなどの事情があれば、妻の方が「私はいらない」と断っても、もちろん差し支えないでしょう。しかし、妻が離婚後特に収入もなく、援助も得られないということなら、500万円をどのように夫婦でわけるかよく考える必要があるのではないでしょうか。

 

500万円に加えて、二人で住んでいた家があったとします。家のローンは夫名義で、ローン支払いはまだ終わりません。夫は離婚後に毎月15万円のローンを払い続けなければいけません。このケースではどうでしょうか。500万円を平等に250万円ずつわけた方がいいでしょうか。それとも妻の今後のことを考えて妻に多目に渡した方がよさそうでしょうか。夫のローンを考えて、夫に心持多く渡した方がいいでしょうか。

 

財産分与はとても難しい問題です。

 


財産分与は難しいからこそ弁護士に相談を


 

財産分与は「事情」「状況」「心情」などにより、額が異なってきます。夫婦双方が意見を出し合い、まとめることになります。

  • ・話し合いがこじれた
    ・財産分与について知りたい
    ・財産分与のラインはどのあたりか
    ・財産分与で自分の事情を汲んでもらいたい
    ・財産分与について主張がある

 

このような理由がある場合、弁護士に相談して進めるといいでしょう。特に話し合いがこじれていなくても、早期に弁護士が介入することによって財産分与はスムーズに進むという特徴があります。

 

 


財産分与の対象になる財産とはどんな財産なの?


 

弁護士に相談する時も、基礎知識があった方がよりスムーズに相談できることでしょう。

 

財産分与は難しい問題である。そしてケースバイケースという側面があることをわかっていただいた上で、財産分与の対象になる財産の中で代表的なものを見ていきましょう。

 

・預金や有価証券、将来的な退職金
・ゴルフなどの会員権
・自動車や不動産
・へそくり(現金)
・家財道具

 

これらの財産が代表的な財産分与の対象となる財産になります。「へそくり」や「家財道具」も財産分与の対象になり得るのが面白いですね。しかし、これら全てが必ず財産分与の対象になるわけではありません。

 

婚姻前から有していた財産や遺産として相続した財産は扱いが変わってきます。

 

財産分与では「何時から持っていたの?」「誰の名義なの?」といったポイントも、財産分与の対象となるかどうかをわける大切な情報になります。自分で判断するよりも、財産を弁護士に確認してもらい、相談しながら進める方が安全です。

 


最後に


 

財産分与は離婚する夫婦が、夫婦だった時のお財布(財産)をわけることを言います。

 

単純な考え方では「夫婦だから平等に半分」ではあるのですが、夫婦であっても個人の懐事情の問題もありますし、今後の生活の問題もあります。だからこそ財産分与は難しい問題なのです。

 

大切なのは財産分与をマスターすることではなく、どんな財産が財産分与の対象になるのか、自分の事情を考えて財産分与を進めるにはどうしたらいいのかを専門家に相談することです。

 

財産分与を含めた離婚問題をエキスパートは弁護士です。弁護士を上手く活用し、スムーズに問題解決へと導いてもらいましょう。