作成日:2017年12月05日

弁護士に相談するときのコツとは

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弁護士は法律の専門家です。男女問題や契約,労働問題,相続など、受ける相談は多岐に渡ります。

 

皆さんも土地問題や,離婚,遺産トラブルなど、法的なトラブルが起きたらますは弁護士に相談しようと考えるのではないでしょうか。しかし「助けてください」の一言だけで弁護士が適切な行動を起こすのは非常に難しいことなのです。なぜなら、物事には「たくさんの正解」があるからです。法律トラブルにも解決法がたくさん存在するため、弁護士はその中からケースに合った解決法を上手くセレクトし相談者に提示しなければいけません。

 

弁護士が法的トラブルをスムーズに解決できるかどうかは

 

「たくさんの方法の中から依頼者にとって一番いい解決策を選べるか」

 

にかかっています。そのためには、相談者が相談時にちょっとしたコツを把握して相談しているかが鍵になるのです。

弁護士が法的トラブルのよりよい解決策を相談者に提示するための「相談時のコツ」を法律事務所の観点でお話しします。どんなふうに相談すると、解決までスムーズに進むのでしょうか。

 


弁護士は法律のお医者さん


 

 

当然ですが、弁護士は魔法使いではありません。

 

コツをおさえた相談により情報を整理し、よりクライアントに合った解決方法を提案します。

「とにかくトラブルが起きたので何とかしてください」では、弁護士が手を尽くすのは難しいのです。皆さんが体調を崩し、病院に足を運ぶと、病院ではなるべく具体的に「どんなふうに体調が悪いのか」を確認するはずです。法律事務所は病院で、弁護士は法律のお医者さんのようなものです。病院だって「体調が悪い。とにかく何とかしてくれ」だけでは、体に合った薬や治療を行うのが難しいでしょう。それと同じことが法律事務所にも言えるのです。

 

上手に相談するには,2つのコツがあります。

それは

 

「状況を具体的に話す」「希望する結果を弁護士に伝える」

 

ことです。病院に置き換えると「のどが痛い」「おなかが痛い」と具体的な症状を伝えて,お薬をもらいますよね?それと同じことが法律相談でも大事なのです。

 


第一のコツは「状況を具体的に話すこと」


 

 

弁護士は魔法使いではないからこそ、詳細な状況確認によって法的トラブルの根幹を探ります。

 

どうしてそんなトラブルに発展したのか。どんな対処が必要なのか、優先すべき手続きは何なのかを、相談者様の状況説明を鍵として考えます。話を聞かないと、どんな解決方法があるのか提案しようがありません。また、相談者様の顔を見ただけで「なるほど、男女問題か」と理解する弁護士はまずいません。相談者が話してくれて初めて弁護士は「アドバイス」と「処置」ができるのです。

 

病院では、何時頃からどんな症状が出たのかを問診によって確認されることがほとんどです。その後に処置が行われ、薬が処方されて食事指導などが続きます。「どんな症状が出たのか」「どんなふうに体調が悪いのか」はできるだけ詳細に話す方が、医師も治療しやすいことでしょう。

弁護士もまったく同じで、同じ男女トラブルでも状況によって手続きの優先順位や対策が変わってきます。だからこそ、より詳細な事実確認ができることが望ましいのです。

 

弁護士に相談する前に

 

「何時頃から」

「どんなふうに」

「どんなトラブルが起きているか」

「何に困っているか」

 

をまとめておくようにしましょう。例えば浮気問題であれば、事実を日時や系列でメモし、証拠になりそうなもの(ホテルの領収書など)や事柄(帰宅が遅かった日や異性と連絡を取っていたと思わしき日時など)はしっかりまとめておくようにすると、弁護士が解決策を導く時にとても役立ちます。

 


第二のコツは「自分の望む答えを伝えること」


 

 

弁護士に相談する時に覚えておいていただきたいのは「弁護士は法的なアドバイスをする存在」「数ある法的な解決策から適切な方法を導き出して提案する存在」「皆さんの望む結果のためにお手伝いする存在」であるということです。弁護士自身が皆さんの人生の答えを出すわけではありません。

 

例えば、こんなケースがあります。

パートナーが浮気し「どうしたらいいでしょう」と相談にいらした方が「私は今後、離婚すべきか婚姻関係を継続すべきかどうしたらいいでしょう。よりよい答えはどれになりますか?」と尋ねられたとします。弁護士はあくまでお手伝いする立場で、相談者様の人生の答えを出す存在ではありません。「離婚してください」「婚姻関係を継続した方がいいですよ」と人生相談する存在ではないのです。

 

答えを出すのは相談者様ご自身です。

 

「離婚したい」「婚姻関係を継続したい」「こんな請求をしたいと考えているが、可能か」というかたちで、答えを出しておくと弁護士は解決策をスムーズに出すことができます。

皆さんの人生の答えを出す・・・人生の主役は皆さん自身です。弁護士はあくまで法的な観点から皆さんの出した答えをサポートする存在なのです。

 


最後に


 

 

弁護士に相談する時のコツは大きく2つです。相談時はこのコツを参考に、「どんなふうに不調なのか(どんなトラブルなのか)」「何時からどんなことが起きているのか(どんな症状が出ているのか)」をまとめ、皆さんの「こんな答えをサポートして欲しい」という意思のもとに足を運んでいただければ、法的なアドバイスもより適切に差し上げることが可能です。

法律事務所は法的なトラブルの病院。そんなふうに想像して、お困りごとを相談していただければと思います。